プロフィール

佐藤博紀

 学 歴 

  • オレゴン州立大学卒業

<学位:エクササイズ&スポーツサイエンス>

  • インディアナ州立大学大学院卒業

<学位:修士:アスレティックトレーニング>

  • Dr. Ida Rolf Institute®︎卒業

<RISI公認ロルファー™️>

  

 職 歴 

<海外>

  • MLB アリゾナ・ダイアモンドバックス インターン

  • ISU アメリカンフットボール アシスタントトレーナー

  • MLB シアトル・マリナーズ・ルーキーリーグ インターン

  • NFL Europa アムステルダム・アドミラルズ アシスタントトレーナー

  • NFL ヒューストン・テキサンズ アシスタントトレーナー

<日本>

  • 大阪ハイテク専門学校 鍼灸スポーツ学科 非常勤講師

  • Xリーグ(社会人アメフトチーム)パナソニック・インパルス アシスタントトレーナー

<現在>

  • TEN代表 完全予約制ボディーワーク・代替医療サービス

 

 有 資 格 

  • NATABOC公認アスレティックトレーナー

  • NASM-パフォーマンス・エンハンスメント・スペシャリスト

  • RISI公認ロルファー™️

  • MAT(マッスル・アクティベーション・テクニックス)認定スペシャリスト

  • SourcePoint Therapy®認定インストラクター

IMACができるまで

 

 アスレチックトレーナー時代 

IMACのような形ができるまで、様々なアプローチ方法を試して来ました。大学時代から手技療法と運動療法を用いてアプローチしていた私は、NFL(プロアメリカンフットボールリーグ)でアスレチックトレーナーと活動している時も手技療法と運動療法を用いて行っていました。手技療法としては、マッスル・エナジー・テクニック、ポジショナル・リリース、PNF、トリガーポイントなどが主なアプローチでした。パフォーマンス・エンハンスメント・スペシャリストの資格でも学ぶように、「硬い筋肉」を手技でアプローチして緩め、「抑制、不活性」な筋肉に対してエクササイズで刺激を入れる方法を主に行っていました。しかし、選手の中にはその方法だけでは改善しきれないケースがあり、またチームのマッサージセラピストとカイロプラクティショナーのアプローチをみる中で、パフォーマンスを変化させ、長期的な効果を得る為には骨格へのアプローチよりも軟部組織へのアプローチと動きの改善が有効な印象を持ち、次に手技で筋膜を中心にアプローチしていくロルフィング®︎を学び始めました。

 

​ ロルフィング®︎の体の見方 

ロルフィングでは、体を部分ではなく包括的に見ていきます。10シリーズと呼ばれるシステマティックに体の各層と部位にアプローチしていき、全体を重力に対して整えていく方法を学びます。筋膜層で分けて考えていくことで、各部位の「関係性」を大切にすることを学びました。触る時も、解剖学的に的確に触診できることも大切ですが、ロルフィング・トレーニングでは「繋がり」「反応のでる層」など、より感覚的な部分の大切さを得ることができました。また、ロルフィング・トレーニングと同時にMuscle Activation Techniques®︎も学んでいきました。

 Muscle Activation Techniques®︎ 

MATでは、可動域の抑制はその可動域に関わる筋肉が抑制されているから起こると考えます。アプライド・キネシオロジーの筋テストをよりバイオメカニクス的に細かく見ていき、各筋肉の作用を可動域と共に評価していきます。アプローチは、最終可動域でのアイソメトリック筋収縮または筋付着部の触診です。MATを学んだことにより、機能解剖学はさらに詳しくなりました。また、全身の筋肉をくまなく触診していくことで、体の中における各筋肉の位置の感覚及び各筋肉を的確に触診できるようになりました。また、筋テストを通して筋出力が低下している時の動き、代償、そして刺激が入り筋出力が上がった時の感覚も分かるようになりました。面白いことに、これまでにように「硬い」部位にアプローチしなくても、筋出力が低下して抑制されている筋肉にアプローチすることで硬さが取れることも学びました。また、闇雲に筋肉や関節に対してアプローチことで、筋出力が一時的に低下することも知りました。MATを学んで以来、様々な療法の効果を実際に可動域と筋テストで「評価」する癖がついたのです。これがきっかけで、色々なことが分かって来ました。

 ソースポイントセラピー 

ロルフィング・トレーニング中にエネルギーワークのことを聞いたのですが、実際のアプローチ方法を学ぶことがなかったので、どんなものか興味を持ってセミナーに参加したことがきっかけでした。ソースポイントセラピーでは、体に直接触れないアプローチ方法があるのですが、それだけでも実際に体が変化するという、それまでの体験と教育では信じられない経験をすることになり、それ以来、体を統括している何らかの働きがあるという理解とともに体を見るようになりました。また、幾何学と体の関係を学ぶことで、各関節可動域​、体のバランス、幾何学の関係性を探求していくようになりました。

 東洋医学への興味 

東洋医学の面白さをはじめに教えてもらったのは、ロルフィング・トレーニング中にボルダーで合宿をしていた日本の実業団陸上部の鍼灸師の方々でした。VAMFITと呼ばれる手法を体験させてもらったり、実際に鍼を打ってもらうことで経絡の繋がりも感じることができました。踵の外側に針を打ってもらうと、足の太陽膀胱経に沿って何かが上がって来た感じはいまだに覚えています。「痛み」がある場所では無いところにアプローチしても変化したり、置き針のようにサポートできるものも新鮮でした。また、海外の代替医療やエネルギーワーク類の本を調べていると、かなりの頻度で​経絡のことがでてきます。そこで、経絡の基本的な理論と概念を学んでいきました。

 ボディートーク 

東洋医学の概念をもう少し学ぶ機会に、ボディートークがありました。ボディートークは創始者がオステオパシー、カイロプラクティック、そして中医学を学んでいる方なので、東洋医学の要素もとても含まれていました。色々な情報を得ることができ、体に影響を与えている様々な要素を学びました。

 オステオパシー 

オステオパシーは、手技療法を学び行う人では必ず一度は聞いたことがある世界だと思います。アスレチックトレーナーの視点からオステオパシーを見たときは、まだまだ「テクニック」としてしか理解していなかったのを今では実感します。過去10年近く、毎年沢山のクラス、セミナーで通訳をする機会があります。メカニカルな肉体的アプローチのもの、バイオダイナミクスのようなより哲学的、微細なレベルのワークまで満遍なく学んできています。また、発生学と自律神経系はオステオパシーを通してより着目するようになりました。オステオパスの先生方から知識だけでなく、「あり方」も長年学ばせてもらっています。

 それぞれの疑問と体の探求 

アスレチックトレーナーとしての体へのアプローチと理解、ロルフィング的な繋がりと関係性をみる体の見方、MATの細かい評価法、そしてソースポイントセラピーとオステオパシーの哲学がIMACの基盤になっています。しかし、それぞれまだ納得がいかないところがあったのです。

例えば、ロルフィングのセッションでは体全身にアプローチし、最後に頚部と骨盤周囲、脊柱にアプローチして体を「統合」させてからセッションを終了します。その統合する為に首にアプローチし、また最後に股関節の内外旋をチェックすると、首にアプローチする前には無かった左右差が出ることがあったのです。なぜでしょう?

MATの可動域から筋抑制されている部位を見つける手法は現場や局所へのアプローチでは劇的な効果が見られる時もありました。例えば、内側側副靭帯損傷だと疑われていて、外反ストレステストの陽性、痛みもあり片足では立てない状態だった選手が、内側広筋が抑制されていて、その筋肉が働くようになることで痛みもなくなり、すぐに復帰してしまったケースもありました。しかし、刺激を入れて強くなっているはずの筋肉と可動域が、少し荷重して動くと、すぐに戻ってしまう時もあったのです。また、局所に集中しすぎることで、全身のバランスが取れていない状態になる時があります。なぜでしょう?

オステオパシーの内臓マニピュレーションのセミナーに参加している時に、盲腸周囲の筋膜にアプローチすることで股関節の可動域と筋出力も向上することを観察しました。これはその後も再現できているので、可動域と動きは筋骨格系だけを見ていては不十分だということです。その後は、内臓の位置と動きの関係性を探求していきました。では、内臓と筋骨格系はどのように関係しているのでしょう?神経系だけなのでしょうか?メカニカルな関係性だけなのでしょうか?

​こういった臨床での観察と疑問をもとに、様々な情報をまとめていき、整理してできあがって来たのがIMACです。現在は、十二正経と奇経八脈を二十経絡可動域で評価していき、それぞれの可動域と体の関係を探求していくことで、今まで学んで来たことがかなり整理された状態で説明できるようになって来ています。また、Meridian Movement Methodを通して、実際に動きにもアプローチすることで日常的な健康維持にも役立つシステムとして発展して行っています。

​一緒にセミナーで時間を共有できる機会を楽しみにしています!!